寛解体験談
ここにあるのは、かつて同じ不安を抱えていた方々の物語です。回復のかたちは人それぞれ。あなたのペースで、少しずつ読んでみてください。
電車に乗れなかった私が、また旅に出られるまで
はじめて発作が起きたのは、満員の通勤電車の中でした。急に心臓がドクドクして、息ができない感覚に襲われ、「このまま倒れて死ぬのでは」という強い恐怖を感じました。
病院に行くまでには少し時間がかかりました。「気のせいかも」「大げさだと思われたくない」という気持ちがあったからです。でも、勇気を出して心療内科を受診したとき、先生が「それはパニック症という、ちゃんとした治療法がある状態ですよ」と言ってくれて、少しほっとしたのを覚えています。
お薬と、呼吸を整える練習、そして「発作が起きても命に関わらない」と繰り返し確認していくことで、少しずつ電車に乗れる駅が増えていきました。焦らず、自分のペースで大丈夫。今の私は、そう思えるようになりました。
みずきさん
30代・会社員
「頑張りすぎ」に気づけたことが回復の入口でした
研究の締め切りが重なっていた時期に、動悸とめまいで倒れそうになることが増えました。最初は睡眠不足のせいだと思っていましたが、発作は場所を選ばず起きるようになっていきました。
受診してわかったのは、私が「休むこと」に強い罪悪感を持っていたことです。カウンセリングで少しずつ、自分を追い詰める考え方のクセに気づいていきました。
完全に発作がなくなったわけではありませんが、「起きても対処できる」という感覚が持てるようになり、生活の質はまるで変わりました。同じように苦しんでいる方に、まず一度受診してほしいと伝えたいです。
けんたさん
20代・大学院生
家族に打ち明けられたことで、孤独じゃなくなった
子育てが一段落した頃、スーパーのレジ待ちで突然、強い不安と動悸に襲われました。それから「また起きるかも」という予期不安で、外出そのものが怖くなっていきました。
一番つらかったのは、誰にも言えずにひとりで抱えていた時期です。思い切って家族に打ち明けたとき、責められるどころか「気づけなくてごめんね」と言ってもらえて、涙が止まりませんでした。
主治医と相談しながら、少しずつ行動範囲を広げるリハビリを続けました。今は近所のパートにも復帰でき、穏やかな毎日を送れています。回復は一直線ではありませんが、必ず良い方向に進めます。
あやさん
40代・主婦