【心理療法】
治りやすさと治療への向き合い方
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パニック症は、適切な治療で改善が期待しやすい病気です。治療の見通しと、回復に向けて専門家とどう協力していけばよいかをお伝えします。
パニック症は改善が期待しやすい病気
パニック症は、不安の病気の中でも治療によって改善が期待しやすい病気の一つとされています。生活の中での体験も複雑に関わっていますが、脳の警報システムの誤作動という、比較的はっきりした身体の仕組みが関係していることが多いためです。
つらい体験やトラウマが背景にある場合でも、まず身体の症状を和らげることから治療を進めていくことができます。
どれくらいで良くなるの?
治療を始めると、数週間ほどで効果が現れ始めることが期待できます。ただし、回復のペースは人それぞれで、良くなったり悪くなったりの波をくり返しながら進んでいくのが普通です。一時的に調子が悪くなっても、それは「治療が失敗した」という意味ではありません。
いちばん難しいのは「続けること」
治療でもっとも難しいのは、治療を続けることだといわれます。
- 少し良くなると、お薬をやめたくなる
- 呼吸法やCBTの練習が面倒になる
- 通院が負担になる
こうした気持ちが出てくるのは自然なことです。やめたくなったときは、自己判断せず、その気持ちを医師やカウンセラーに正直に伝えてみてください。一緒に続けやすい方法を考えてもらえます。
専門家との協力関係
パニック症に悩んでいると、「パニックのほうが自分より強い」と感じ、無力感にとらわれがちです。だからこそ、「この人は改善の方法を知っている」と信頼できる専門家と一緒に取り組むことが大切です。
もし主治医やカウンセラーとどうしても合わないと感じる場合は、別の医療機関を探してみるのも一つの選択です(病院の探し方)。
最終的な目標は「自分が自分の専門家になる」こと
治療の始めは、医師やカウンセラーが「専門家」として方法を教えてくれます。治療を進めるうちに、不安の仕組みを理解し、落ち着く方法を身につけて、最終的にはあなた自身が「自分の不安を扱う専門家」になることを目指します。
これは、心配がなかなか止まらない全般不安症(GAD)の治療でも同じです。GADの場合は次のような流れで進めることが多く、考え方のクセを変えるにはパニック症よりも長い時間と練習が必要になる傾向があります。
- 仕組みを知る:心配が止まらないのは意志が弱いからではなく、脳の働きが関係していると理解し、自分を責める気持ちを和らげます
- 自分で落ち着く方法を身につける:リラクセーションの方法や生活習慣の見直しに取り組みます
- 自分が専門家になる:身につけた方法を、自分で使いこなせるようにしていきます
まとめ
- パニック症は、治療によって改善が期待しやすい病気です
- 数週間で効果が出始めることが多いですが、回復には波があります
- 治療を続けることが何より大切です。最終的には、あなた自身が「自分の専門家」になることを目指します
参考資料
- ・ M・ヴェーレンバーグ、S・M・プリンツ 著/貝谷久宣、福井至、不安・抑うつ臨床研究会 監訳『不安な脳 ― 不安障害を効果的に治療するための神経生物学的基礎』
ご注意:このページは一般的な情報の提供を目的としたもので、診断や治療の代わりにはなりません。症状が気になるときや、お薬・治療について判断が必要なときは、必ず医師にご相談ください。
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