【メカニズム】
パニック症と全般不安症(GAD)の違い
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突然の激しい発作が特徴のパニック症と、何となくの心配や緊張がずっと続く全般不安症(GAD)。似ているようで異なる2つの不安の特徴を比べます。
「急性の発作」と「慢性の心配」
不安の病気にはいくつかの種類があります。中でも混同されやすいのが、パニック症と**全般不安症(GAD)**です。
| パニック症 | 全般不安症(GAD) | |
|---|---|---|
| 不安の現れ方 | 突然の激しい発作 | 弱めの不安・心配がずっと続く |
| 強さのピーク | 非常に強い(数分でピーク) | 強烈なピークは少ない |
| 続く時間 | 発作自体は通常数十分以内でおさまる | 一日中、何か月も続く |
| 主な悩み | 「また発作が起きたら」という予期不安 | 健康・仕事・家族など様々なことへの心配 |
「何時間もパニックが続いている」とき
パニック発作そのものが、生理的に何時間も続くことはほとんどありません。「何時間もパニックが続いている」と感じるときは、発作というより、**心配が続いて身体が緊張しっぱなしになっている状態(過覚醒)**であることが多いと考えられます。
GADの不快感は発作ほど激しくはありませんが、「今にもひっくり返りそうな椅子の上にずっと立っているような」緊張感が続くため、とても消耗します。「はっきりとはわからないけれど、ずっと嫌な感じがする」という感覚は、GADに特徴的なものです。
GADで見られやすい身体の症状
長く続く緊張は、全身にさまざまな不調として現れます。
- 頭痛、肩こり、腰痛、あごの痛み(顎関節症)
- 胃腸の不調
- 疲れやすさ、だるさ
- 眠れない、眠りが浅い
詳しくは不安がもたらす多様な身体症状をご覧ください。
両方を併せ持つことも
パニック症とGADは、同じ人に一緒に見られることも少なくありません。どちらの傾向が強いかによって治療の進め方が変わることもあるため、自分の不安が「発作型」か「持続型」かを意識して、医師に伝えてみましょう。
まとめ
- パニック症は突然の強い発作、GADは長く続く心配と緊張が特徴です
- 何時間も続く不安は、発作ではなく緊張が続いている状態のことが多いです
- 両方が重なることもあるので、感じ方を具体的に医師に伝えることが大切です
参考資料
- ・ M・ヴェーレンバーグ、S・M・プリンツ 著/貝谷久宣、福井至、不安・抑うつ臨床研究会 監訳『不安な脳 ― 不安障害を効果的に治療するための神経生物学的基礎』
ご注意:このページは一般的な情報の提供を目的としたもので、診断や治療の代わりにはなりません。症状が気になるときや、お薬・治療について判断が必要なときは、必ず医師にご相談ください。
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