【脳と身体】

パニック症状と間違えやすい身体の病気

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動悸や息苦しさ、めまいなどのパニック症状は、身体の病気でも起こることがあります。確認しておきたい主な病気と、すぐに受診すべきサインをまとめました。

まず身体の病気を確認しておく理由

パニック発作の症状の多くは、心臓や肺、甲状腺などの身体の病気の症状と共通しています。そのため、パニック症と診断する前に、身体の病気が隠れていないかを確認することが大切です。

検査で身体に異常がないとわかることは、「この症状で死ぬことはない」という安心にもつながり、それ自体が回復の助けになります。

症状ごとに考えられる身体の病気

不安で見られる症状似た症状が出ることのある病気・状態
息切れ・息苦しさ心臓の病気、肺炎などの呼吸器の病気、ぜんそく、COPD(慢性閉塞性肺疾患)
めまい・気が遠くなる貧血、良性発作性頭位めまい症、血圧の異常
動悸不整脈、甲状腺の病気(甲状腺機能亢進症など)、低血糖、更年期障害
発汗・顔のほてりホルモンバランスの変化(更年期、甲状腺の病気など)
現実感がなくなる(離人感)まれに側頭葉てんかん
しびれ・ピリピリ感過呼吸、循環器・呼吸器の病気
胸の痛み狭心症・心筋梗塞などの心臓の病気
吐き気胃腸の病気など、さまざまな原因

このほか、カフェインやアルコール、一部のお薬の影響で似た症状が出ることもあります。

低血糖やホルモンの変化と不安の関係については、血糖値の乱高下と不安感や女性ホルモンと不安の関係で詳しく解説しています。

受診のときに伝えたいこと

  • 症状が出た日時、続いた時間、そのとき何をしていたか
  • 持病や服用中のお薬、サプリメント
  • カフェイン・アルコールの量
  • 女性の場合は月経周期との関係

内科で心電図、血液検査(貧血・甲状腺ホルモン・血糖など)といった検査を受けておくと安心です。

検査で身体に異常が見つからなかったのに症状が続く場合は、不安が関係しているのかもしれません。パニック症とはや不安がもたらす多様な身体症状も参考に、心療内科・精神科への相談を考えてみてください。相談先は病院の探し方から探せます。

すぐに救急を受診してほしいサイン

次のような場合は、パニック発作と決めつけず、ためらわずに救急車を呼ぶか、救急外来を受診してください。

  • 締めつけられるような胸の痛みが続く、または痛みが肩・腕・あごに広がる
  • 意識を失った、または意識がもうろうとしている
  • 片側の手足が動かしにくい、ろれつが回らない
  • いつもの発作とは明らかに違う症状がある

まとめ

  • パニック症状の多くは、身体の病気の症状と共通しています
  • 初めて症状が出たときは、まず内科で身体の検査を受けておきましょう
  • 「いつもと違う」強い症状のときは、迷わず救急を受診してください

参考資料

  • ・ M・ヴェーレンバーグ、S・M・プリンツ 著/貝谷久宣、福井至、不安・抑うつ臨床研究会 監訳『不安な脳 ― 不安障害を効果的に治療するための神経生物学的基礎』

ご注意:このページは一般的な情報の提供を目的としたもので、診断や治療の代わりにはなりません。症状が気になるときや、お薬・治療について判断が必要なときは、必ず医師にご相談ください。

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