【メカニズム】

女性ホルモンと不安の関係

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月経前や産後、更年期に不安が強くなるのはなぜでしょうか。女性ホルモンの変化と、心の安定に関わるセロトニンとの関係を解説します。

女性ホルモンは心の状態にも影響する

女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンは、月経周期や妊娠・出産だけでなく、気分や不安の感じ方にも関わっていると考えられています。

特にエストロゲンは、心を安定させる神経伝達物質セロトニンの働きを支えています。エストロゲンが減ると、セロトニンがうまく働きにくくなり、もともとセロトニンの働きが弱めの人では不安を感じやすくなることがあります。セロトニンなどの神経伝達物質と不安の関係は、不安を作り出す「脳の不均衡」とは?で解説しています。

不安が強くなりやすい時期

エストロゲンとプロゲステロンは互いにバランスを取りながら変動しています。このバランスが大きく揺れる時期は、不安が強まりやすいといわれます。

  • 月経前〜月経中:ホルモン量が急に下がる時期
  • 産後:妊娠中に高かったホルモンが一気に低下する時期
  • 更年期(閉経前後):ホルモン量が不安定になり、全体として低下していく時期

「この時期になると発作が増える」「理由もなく落ち着かない」と感じる方は、ホルモンの変化が関係しているかもしれません。なお、更年期の動悸やほてりはパニック症状と似ていることがあります。パニック症状と間違えやすい身体の病気もあわせてご覧ください。

できること

  • 記録をつける:月経周期と不安・発作の様子を一緒にメモしておくと、波のパターンが見えてきます。受診の際にも役立ちます
  • つらい時期を見越して予定を調整する:負担の大きい予定を避け、睡眠を多めにとるなど、あらかじめ自分を守る工夫をしておきましょう
  • 医師に相談する:月経前の不調や更年期の症状は、婦人科での治療で軽くなることがあります。心療内科・精神科の主治医にも周期との関係を伝えてください。相談できる病院は病院の探し方から探せます

まとめ

  • エストロゲンの低下はセロトニンの働きに影響し、不安を感じやすくすることがあります
  • 月経前、産後、更年期はホルモンが大きく変動し、不安が強まりやすい時期です
  • 周期と症状を記録し、婦人科・心療内科の医師に相談してみましょう

参考資料

  • ・ M・ヴェーレンバーグ、S・M・プリンツ 著/貝谷久宣、福井至、不安・抑うつ臨床研究会 監訳『不安な脳 ― 不安障害を効果的に治療するための神経生物学的基礎』

ご注意:このページは一般的な情報の提供を目的としたもので、診断や治療の代わりにはなりません。症状が気になるときや、お薬・治療について判断が必要なときは、必ず医師にご相談ください。

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